諸事情でDX検定を受けました。
せっかく受けるならと割と真剣に対策して、776点でDXエキスパート*1を取得できたので、事前調査・対策・プロフェッショナルに不足していた部分の自己分析などをまとめてみようかと思います。
※筆者は社会人6年目の中小SIer勤務です。
結論から言うと、「eラーニングを完璧にして、ITトレンドニュースにアンテナ立てておけば高得点を取りやすい」という感じだと思います。
以下、時系列に沿ってまとめていきます。
事前調査
- 対策内容・結果が記載されている受験記を探して雰囲気をつかもうと企てました
- 結果、個人的に参考にしたのは以下3記事です。それぞれ要約メモも記載します
- DX検定にトライ|ひらじ|note
- eラーニングメインで勉強
- 惨敗
- eラーニングメインで勉強
- 【DX検定】DXプロフェッショナルに認定されたので受検価値を考えてみる
- eラーニングのみで勉強
- プロフェッショナル取得
- eラーニングのみで勉強
- DX検定でエキスパートレベルを取得したので、勉強方法と対策をまとめてみる | なんじゃもんじゃ
- eラーニングは同一問題出るのでマストとのこと
- AI白書は良書
- ただし書籍は1冊あたり2,3問しか出ない
- DX検定にトライ|ひらじ|note
調査結果からの事前推測と、そこから想定する勉強方法
推測
- DX(?)の素地がある人
- eラーニングやっておけばスコアが出る
- DX(?)の素地が無い・少ない人
- eラーニングやっても厳しい
- 普段からのキャッチアップが必要?
- eラーニングやっても厳しい
- 書籍での勉強
- 金額・時間ともにコスパが悪そう
- 書籍の内容自体に価値を感じるなら読んでおく、くらいの感じが良さそう
- DX(?)の素地がある人
想定勉強方法
- eラーニングをやる
- 推奨書籍に興味があるものがあれば、やってみる
- 試験対策として読むにはコスパ×
実際に行った勉強方法・時間
受験直前の土日を丸々使って2日間で一気に詰め込みました
書籍 計4時間程度
- (結局やるんかい)
- ただ、試験対策に充てられる時間も限られていたので、サラッとスピード重視で流し読み
- いちばんやさしいDXの教本 人気講師が教えるビジネスを変革する攻めのIT戦略 - インプレスブックス
- 2時間ちょっとで読めた
- 結果として試験の対策になったか?と言われると微妙・・・
- だけど、試験対策~受験までトータルで見て、一番「DXとは?」を理解するのに役立った印象はある
- どちらかというと実務の入り口向け?個人的には一番タメになった
- 【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド[新装改訂3版]:書籍案内|技術評論社
- 文字は読まず図解側だけを2時間でサラッと流し読み
- eラーニングにも出題があったけど、やはり「DX検定の受験対策」としてみたときの時間・金額的なコスパで考えるとちょっとイマイチだったかも
- ただ、自分がアンテナを張れてなかった領域(IoT周りなど)のトレンドワードの概要を図解で把握できたりしたので、その点では役に立った
- 文字は読まず図解側だけを2時間でサラッと流し読み
eラーニング 8.5時間
受験時の感触等
- 体感3~5割くらいはeラーニングから出題される
- どうしてもこの試験の点数が必要なのであれば、eラーニングには課金した方がよさそう
- ただし、アセスメントモードで周回したからなのか、8割くらいは知っている問題が出題されて残り2割が未知の問題、となるため、かなり勉強効率は悪いかも・・・(使い方の問題・・・?)
- 出題時点で既に陳腐化された問題があったりはする。誤字脱字レベルのミスもあったりする。おおらかな気持ちで対応した方がいい
- 製品仕様を問うような問題があって、「その仕様2か月前に変更されたけど・・・」みたいなことがある
- (トレンドを問う問題なので仕方がない感じはあるけれども・・・)
- 最近で例えると「無料版では10000件までのメッセージが閲覧・検索可能なチャットツールはどれ?」みたいな問いで、「Slackって答えさせたいんだろうけど、最近『90日間前までに』変更されてるから10000件見れるかどうかわからなくなったよなあ」みたいな雰囲気の問いが実際に出る
- これは情報を参照したのがいつか、いつ時点のライセンスかを明記すれば解消する問題だと思うんだけれども、それがない。eラーニングの出典も同様に記載がない。
- 出典と最新の状態と一致しているかはやや怪しいので、試験の内容を100%そのまま受け売りで話をして大丈夫かは自分で改めて確認した方が間違いが無さそう
- 普通に誤字ってたり、選択肢のうち「これ選択したらそもそも日本語が通らないじゃん・・・」みたいなものも少しある
- (後者は単純に問題が楽になるだけだからまあいいと言えばいいけれども・・・)
- 製品仕様を問うような問題があって、「その仕様2か月前に変更されたけど・・・」みたいなことがある
まとめ
- eラーニングでそこそこの数字が取れそうなので、最低ランクくらいならeラーニング課金で取れそう
- 確かに意識して見に行かないと知らないような話(主に事例・サービスの話)がそれなりにあって、おおまかな世間の動向把握には役立ちそう
- 情報の正確性については若干の懸念があるので、実際に業務に使っていくときなどは別途詳細を確認する必要はあるイメージ
- 「あ、そういえばDX検定でそんなワード見た気がするな」で詳細を深堀するような、未知の未知→既知の未知を増やしてくれるようなイメージ
- 細かいところが気になる性質なので、ちょっとソースになってる情報*2や誤字等が気になったものの、ざっくり把握しておく価値はあるかなと感じました。
- (ただeラーニングが学習効率あまりよくなくてちょっと使いづらいけど・・・)
もし次に受けるときにプロフェッショナルを狙うとしたら
- 半年に1回とかで問題が更新されているはずなので、eラーニングをもう一度完璧にし直す
- ビジネストレンド・IoT分野の知識が不足していたので、その辺のニュースサイトをウォッチする
- 余談
- 自身が元々見るようにしてたもの
- Publickey
- ITmedia NEWS
- ざっと調べてみてみたいと思ったもの
- ビジネス観点
- DX関連ニュース|DX SQUARE
- DX時事ニュース - REBUILDERS(リビルダーズ)
- 元々見てたものだけだとビジネス観点(企業のDX事例)がやや弱い気がして、それの補完に
- IoT観点
- 元々見てたものだけだとIoT観点(ハード寄りの技術・トレンド)がやや弱い気がして、それの補完に
- ビジネス観点
- 自身が元々見るようにしてたもの
おわりに
広く浅くITトレンドの理解を確認できるという意味ではそこそこタメになった気もします。
「受験してスコアを取ったからDX知ってる!」というよりは、「日々アンテナを張っていて、ちょっと受験対策したらハイスコア取れちゃった」くらいの感覚になれると理想なのかなと思いました。
自身のアンテナの弱い部分を明確化できたので、そこはタメになりました。